股関節がポキポキ鳴るのはなぜ?痛みがなくても確認したい原因と対策

股関節がポキポキ鳴るのはなぜ?痛みがなくても確認したい原因と対策

「脚を動かすと股関節がポキッと鳴る」
「立ち上がるときにポキポキ音がする」
「ストレッチすると股関節が鳴るけど大丈夫?」

このような股関節の音が気になっている方は少なくありません。

股関節が鳴るからといって、必ずしも骨や関節が悪くなっているとは限りません。筋肉や腱が動くことで音が出る場合もあります。

一方で、音と一緒に痛みや引っかかり、動かしにくさなどがある場合には、単なる「音」として片付けないほうがよいケースもあります。

今回は、股関節がポキポキ鳴る主な理由と、自分で確認しておきたいポイントについて分かりやすく解説します。

股関節がポキポキ鳴る主な理由

股関節は、太ももの骨である大腿骨と骨盤がつながっている関節です。

周囲には多くの筋肉や腱があり、脚を曲げる、伸ばす、開く、閉じる、ひねるといった複雑な動きをしています。

そのため、股関節の「ポキッ」「パキッ」という音にも、いくつかの原因が考えられます。

代表的なのが、腱や筋肉が骨の出っ張りを乗り越えることで起こる音です。

例えば、股関節を曲げ伸ばししたときに、腸腰筋や大腿筋膜張筋などの組織が動くことで、弾かれるような感覚や音が出ることがあります。

このような状態は「弾発股」と呼ばれることがあります。

痛くないなら問題ない?

股関節の音があっても、痛みや腫れ、動かしにくさなどがなく、日常生活にも支障がない場合は、必ずしも異常があるとは限りません。

関節を動かしたときに音が鳴ること自体は、珍しいことではありません。

ただし、

・音がする場所が以前と変わった
・音と一緒に痛みが出る
・脚を動かすと引っかかる
・股関節が抜けるような感じがする
・以前より脚が開きにくい
・歩くと股関節が痛い

といった変化がある場合は、音だけではなく「股関節の動き」そのものを確認することが大切です。

なぜ同じ動作で毎回ポキポキ鳴るの?

毎回同じ動作で音が鳴る場合、股関節周囲の筋肉や腱が特定の場所を通過する動きが繰り返されている可能性があります。

例えば、脚を上げるときには股関節の前側にある腸腰筋などが働きます。

また、脚を外側に開く動作では、中殿筋や大腿筋膜張筋なども関係します。

股関節は単独で動いているわけではありません。

足首、膝、股関節、骨盤、腰椎、胸郭などが連動して身体を動かしています。

そのため、股関節の音が気になる場合でも、股関節だけを見るのではなく、立ち方や歩き方、片脚立ちなどを含めて確認することが重要です。

「股関節が硬いから鳴る」とは限らない

股関節が鳴ると、

「股関節が硬くなっているから」
「骨盤がズレているから」

と考えてしまう方もいます。

しかし、音だけから原因を決めることはできません。

例えば、股関節の可動域が十分にある人でも音が鳴ることがあります。

反対に、股関節の動きに問題があっても、必ず音が鳴るとは限りません。

そのため、

「音がある=悪い」

と考えるより、

「音と一緒に何が起きているのか」

を見ることが大切です。

自分で確認したい3つのポイント

股関節の音が気になる方は、まず次の3つを確認してみましょう。

① 痛みがあるか

まず確認したいのは痛みです。

音だけなのか、音と同時に痛みが出るのかで意味が変わります。

特に、歩行や階段、立ち上がりなどの日常動作で痛みが出る場合は注意が必要です。

② どの動きで鳴るか

「脚を上げたとき」
「脚を開いたとき」
「脚を内側に戻したとき」
「座った状態から立つとき」

など、音が出る動作を確認します。

毎回同じ動作で鳴る場合は、その動作のどこで股関節周囲の組織が動いているのかを確認する手がかりになります。

③ 左右で動きが違わないか

右は簡単に脚を開けるのに、左は開きにくい。

右は脚を内側に倒せるのに、左は動かしにくい。

このような左右差がある場合は、音だけではなく股関節の可動域や周囲の筋肉の使い方も確認してみましょう。

股関節の動きは全身とつながっている

股関節は骨盤のすぐ隣にあるため、骨盤や腰の動きとも深く関係しています。

さらに、股関節の動きを見るときには、足部や膝の状態も無視できません。

例えば、足部の向きや荷重の偏りによって、膝や股関節の動き方が変わることがあります。

そのため、股関節のポキポキ音を改善したい場合でも、音が鳴る場所だけを強く揉んだり、無理にストレッチしたりするのではなく、

「どの動作で音が鳴るのか」
「左右で動きに違いがあるのか」
「足・膝・骨盤まで含めてどう動いているのか」

を確認することが重要です。

股関節がポキポキ鳴る方へ

股関節の音があるだけなら、必ずしも悪い状態とは限りません。

しかし、音に痛みや引っかかり、可動域の低下などが伴っている場合には、一度専門家に確認してもらうと安心です。

当院では、股関節だけを見て終わるのではなく、立位での重心、足部、膝、股関節、骨盤、背骨などの動きを確認しながら、身体の使い方を整理していきます。

「股関節を動かすと毎回ポキポキ鳴る」
「音だけでなく股関節も動かしにくい」
「ストレッチしても変わらない」
「左右で股関節の動きが違う」

このようなお悩みがある方は、まず現在の身体の動きを一緒に確認してみませんか。

音だけを無理に消すのではなく、なぜその動きで音が出ているのかを確認することが、改善への第一歩です。

※強い痛み、外傷後の痛み、歩けないほどの症状、急に悪化した症状などがある場合は、整体より先に整形外科などの医療機関への相談をおすすめします。