テニスは年齢を問わず長く続けられるスポーツですが、同時に下半身や足のトラブルが非常に多い競技でもあります。
特に多いのが、足首 膝 アキレス腱といった地面に近い部位の痛みです。
本記事では、整体院の臨床現場でも相談が多いテニスによる下半身 足の疾患TOP3を紹介しながら、なぜそれらが起こるのか、そして整体視点での考え方をお伝えします。
テニスはなぜ下半身のトラブルが多いのか
テニスは走る競技ではなく、止まる競技だと言われることがあります。
前後左右への細かいステップ、急停止、切り返し、片脚での踏ん張り、体幹の回旋。
これらが短時間に繰り返されることで、下半身には非常に大きな負担がかかります。
さらに多くの方がプレーするハードコートは、衝撃吸収が少なく、ブレーキ動作の負荷がダイレクトに足首や膝へ伝わります。
筋力や柔軟性だけでなく、関節の位置関係や動きの連動が崩れていると、同じ部位にストレスが集中しやすくなります。
テニスで最も多い下半身 足の疾患TOP3
整体院での相談件数、競技特性、再発の多さを踏まえると、以下の3つは非常に頻度が高いトラブルです。
第1位 足関節捻挫
第2位 膝の痛み
第3位 アキレス腱炎 アキレス腱周囲炎
それぞれ詳しく見ていきましょう。
第1位 足関節捻挫が繰り返される本当の理由
テニスによる足関節捻挫は、特に外くるぶし側の靭帯を痛めるケースが多く見られます。
サイドステップからの急停止や、切り返し時に足首が内側へ倒れた瞬間に起こりやすいのが特徴です。
一度捻挫をすると、腫れや痛みが引いた時点で復帰してしまう方が少なくありません。
しかし、実際には関節内部のズレや、足首周囲のセンサー機能の低下が残ったままのことが多く、これが再発の原因になります。
整体の視点では、靭帯そのものよりも、距骨と呼ばれる足首の中心にある骨の位置関係や、足裏の接地バランスを重視します。
足首だけをケアしても改善しない場合、股関節や骨盤の使い方が影響していることも珍しくありません。
第2位 膝の痛みが起こる人に共通する体の使い方
テニスによる膝の痛みで多いのは、膝のお皿の下が痛むジャンパー膝や、膝周囲に違和感が出る膝蓋大腿痛症候群です。
サービス時の踏み込みや、片脚でのストップ動作が繰り返されることで、膝に負担が集中します。
整体で膝の痛みを見ていくと、膝そのものに大きな異常が見られないケースも多くあります。
その多くは、股関節がうまく使えておらず、本来股関節が受け持つべき衝撃を膝が代わりに引き受けている状態です。
股関節の可動域低下、左右差、体幹の不安定さなどがあると、膝はブレーキ役として酷使されます。
膝のケアだけで改善しない場合、身体全体の動きの連動を見直すことが重要になります。
第3位 アキレス腱炎が慢性化しやすい理由
アキレス腱炎やアキレス腱周囲炎は、テニス歴が長い方や、年齢を重ねたプレーヤーに多く見られます。
前後への細かいステップや、つま先での蹴り出し動作が繰り返されることで、アキレス腱に微細なストレスが蓄積します。
初期には、朝起きた時の一歩目が痛い、動き出すと楽になるといった症状が出やすく、軽視されがちです。
しかしこの段階でケアを怠ると、慢性化しやすく、回復に時間がかかります。
ふくらはぎを伸ばすストレッチだけでは改善しないケースも多く、足部アーチの低下や、足首の動きの偏りが関与していることがよくあります。
整体では、アキレス腱単体ではなく、足裏から膝 股関節までの連動を確認します。
痛みのある場所だけをケアしても良くならない理由
テニスによる下半身の痛みは、結果として出ている場所と、原因となっている場所が一致しないことが多くあります。
足首が痛くても原因は股関節、膝が痛くても原因は体幹や足部というケースは珍しくありません。
痛みのある部分だけをマッサージやストレッチでケアしても、その場しのぎになってしまう理由はここにあります。
動作全体を見たうえで、負担が集中しているポイントを調整することが大切です。
整体で行うテニス特化の身体チェックとは
整体院では、単に筋肉の硬さを見るのではなく、関節の動きや左右差、立ち方や踏み込み方などを総合的に評価します。
テニス特有のクセやフォームによる偏りを把握することで、再発しにくい体づくりを目指します。
特に重要なのは、足部 足首 膝 股関節 骨盤の連動です。
どこか一箇所でも動きが悪いと、別の部位が代償してしまいます。
テニスを長く続けるために大切な予防の考え方
痛みが出てから対処するよりも、違和感の段階で体を整えることが、長くテニスを続けるコツです。
日常生活での姿勢や歩き方、セルフケアの習慣も、ケガの予防に大きく関わります。
無理に鍛えすぎるのではなく、正しく使える体を作ること。
これが結果的にパフォーマンス向上にもつながります。
テニスによる下半身の痛みでお悩みの方へ
テニスでの痛みは、年齢や練習量のせいだと諦めてしまう方も多いですが、体の使い方を見直すことで改善の余地は十分にあります。
違和感や痛みを感じたら、早めに相談することをおすすめします。


