「一日中立っているだけなのに、なぜ足が痛くなるのか?」
これは立ち仕事の方から最も多く聞く疑問です。
実は、足の疾患は
立っている時間の長さよりも
立ち方の質・動かなさ・靴環境
によって大きく左右されます。
本記事では、整体の現場で実際に相談が多い
足の疾患が出やすい職業TOP3を紹介しながら、
「なぜその職業で足を壊しやすいのか」を
解剖学・整体的視点で分かりやすく解説します。
足の疾患が出やすさを決める3条件
まず前提として、足を壊しやすい仕事には共通点があります。
1️⃣ 長時間の立位
2️⃣ 足首や体重移動が少ない
3️⃣ 靴や床環境の自由度が低い
この3つが重なるほど、
足裏・足首・ふくらはぎに負担が集中します。
では、具体的にどの職業が当てはまるのでしょうか。
第1位:美容師・理容師
整体の現場で、最も足のトラブルが多い職業が美容師・理容師です。
なぜ美容師は足を壊しやすいのか?
最大の理由は
**「立ちっぱなし+動けない」**こと。
・カット中は同じ位置で立ち続ける
・片脚重心になりやすい
・前かがみ姿勢が多い
これにより
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足底筋膜
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アキレス腱
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距骨周囲
に常にテンションがかかります。
さらに、デザイン性重視の靴やクッションの少ない靴を履くケースも多く、
床からの衝撃をダイレクトに受け続ける環境です。
出やすい症状
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足底筋膜炎
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かかとの痛み
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足首の違和感
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夕方の強いむくみ
整体的には、足だけでなく膝・股関節・腰まで連鎖的に崩れやすい職業です。
第2位:調理師・厨房スタッフ
次に多いのが、飲食店の調理師や厨房スタッフです。
足に負担がかかる理由
・コンクリート床
・長時間連続立位
・すり足移動が多い
特に、滑らない靴=硬い靴底が問題になりやすく、
足首の細かい動きを制限します。
足首が動かない状態が続くと、
ふくらはぎの筋ポンプが働かず、
血流・リンパの循環が滞ります。
出やすい症状
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足底筋膜炎
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アキレス腱炎
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下腿の慢性疲労
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むくみ・だるさ
痛みがなくても
「脚が重くて朝から疲れている」
という状態が慢性化しやすい職業です。
第3位:看護師・医療従事者(外来・病棟)
一見、動き回っているため足に良さそうに見えますが、
実は足のトラブルが非常に多い職種です。
問題になるポイント
・立位と歩行の切り替えが急
・片脚支持での処置が多い
・夜勤による自律神経の乱れ
これらが重なり、
足部の疲労回復が追いつかなくなります。
出やすい症状
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踵の痛み
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足首の不安定感
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膝下の慢性疲労
特に「足の不調+睡眠の質低下」が同時に起こりやすいのが特徴です。
逆に足を壊しにくい立ち仕事もある?
意外に思われるかもしれませんが、
・保育士
・引っ越し業
・配送業
など、よく動く立ち仕事は
足の疾患単独では少ない傾向があります。
理由は単純で、
足首・足趾・体重移動が自然に行われているからです。
整体的に見る「本当の原因」
足が痛いからといって、
原因が足だけにあることはほとんどありません。
多くの場合
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足首の可動域低下
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ふくらはぎの機能低下
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股関節の硬さ
これらが連動し、
最終的に足に負担が集中しています。
整体では
「どこが動かなくなって、足が代わりに頑張っているのか」
を見ることが重要です。
まとめ
足の疾患が出やすい職業は
立ち時間の長さではなく、動かなさで決まる。
特に
美容師・調理師・医療従事者は、
足に負担が集中しやすい環境が揃っています。
もし
・湿布やマッサージで良くならない
・毎日同じ場所が痛む
・夕方になると脚が重い
そんな状態が続く場合、
足だけでなく全身の使い方を見直す必要があります。
足は、身体を支える土台。
その土台が悲鳴を上げる前に、
早めのケアが何よりの近道です。


