「筋トレを始めてから、なぜか下半身を痛めやすくなった」
「フォームは気をつけているのに、膝や股関節が痛い」
整体院に来られる筋トレ愛好家の方から、こうした声を聞くことは少なくありません。実は、筋トレによる下半身の不調の多くは、筋肉そのものが悪いのではなく、身体の使い方の偏りによって起こっています。
本記事では、整体の現場で特に多い
「筋トレが原因で起こる下半身の疾患(整体で改善が期待できる範囲)」をTOP3形式で解説し、なぜそれが起こるのか、そしてなぜ整体が有効なのかをお伝えします。
第3位:ハムストリングス付着部炎(坐骨周囲の痛み)
症状の特徴
-
お尻の奥、坐骨付近がズーンと痛む
-
デッドリフトやスクワット後に違和感が残る
-
長時間座ると痛みが強くなる
このタイプの痛みは「ハムストリングスを痛めた」と認識されがちですが、実際には筋肉の問題だけではないケースが大半です。
筋トレで起こる理由
本来、ハムストリングスは股関節を動かす主役の一つですが、骨盤が後傾した状態でトレーニングを続けると、ハムストリングスが動かす役割と、身体を支える役割を同時に背負わされます。
結果として、坐骨付近の付着部に過剰なストレスが集中し、炎症や慢性的な痛みへと発展していきます。
整体での着眼点
整体では、痛い部分だけを見ることはしません。
-
骨盤の前後傾コントロール
-
股関節の可動域
-
足部の接地バランス
これらを整えることで、
「ハムストリングスが無理に頑張らなくてもいい状態」を作ります。その結果、トレーニングを再開しても痛みが再発しにくくなります。
第2位:膝蓋大腿関節痛症候群(筋トレ膝)
症状の特徴
-
スクワットで膝のお皿周囲が痛む
-
階段の下りで痛みが出る
-
レッグプレス後に前膝が重だるい
筋トレをしている人に非常に多い膝のトラブルです。
筋トレで起こる理由
原因の多くは、膝そのものではありません。
-
スクワット時のニーイン
-
股関節がうまく使えず、大腿四頭筋に頼りすぎる
-
足部の不安定さ
これらが重なると、膝は力を伝える通過点ではなく、
負担を一手に引き受ける場所になってしまいます。
整体での着眼点
整体では、
-
中殿筋と内転筋の協調
-
股関節と足部の連動
-
歩行や立ち姿勢での荷重の流れ
を調整します。
膝を直接触らなくても、
「しゃがんだら痛くない」という変化がその場で起こることも珍しくありません。
第1位:股関節前面痛(腸腰筋・インピンジメント様症状)
症状の特徴
-
スクワットの最下点で股関節前が詰まる
-
ランジで脚の付け根が痛い
-
太ももを上げると引っかかる感じがある
整体院で最も多く、かつ見逃されやすいのがこのタイプです。
筋トレで起こる理由
筋トレ中に、
-
腰を反らせたまま深くしゃがむ
-
腸腰筋に過剰な緊張が入る
-
股関節の回旋余地が失われる
こうした状態が続くと、
股関節の前方で「詰まり感」や痛みが生じます。
整体での着眼点
この症状は、腸腰筋をただ緩めるだけでは改善しません。
-
横隔膜と呼吸
-
腹圧の入り方
-
骨盤と股関節の位置関係
これらを整えることで、
股関節に奥行きのある動きが戻り、
トレーニング時の違和感が消えていきます。
筋トレ障害の本当の原因とは
筋トレによる下半身の不調は、「筋力が足りないから起こる」のではありません。
多くの場合、
一部の筋や関節に負担が集中し、役割分担が崩れていることが原因です。
整体は、
-
使いすぎている場所を休ませ
-
使われていない場所を目覚めさせ
-
力の流れを整える
いわば、身体の交通整理です。
筋トレという「負荷」を活かすためには、整体という「調整」があると、身体はより安全に、より強くなっていきます。
まとめ
筋トレで下半身を痛めたとき、
「休むしかない」「年齢のせい」と諦める必要はありません。
正しく身体を見直せば、
トレーニングを続けながら改善できるケースは非常に多いのです。
もし今、
-
筋トレ中に違和感がある
-
同じ部位を何度も痛めている
そんな状態であれば、
それは身体からの使い方を見直してほしいサインかもしれません。


