冬になると足裏が硬くなる人は、腰や膝も要注意です
冬になると、
「朝の一歩目で足裏が痛い」
「足裏が張っている感じがする」
「なんとなく地面を踏めていない気がする」
そんな違和感を訴える方が増えてきます。
実はこの冬特有の足裏の変化、
足だけの問題で終わらず、腰や膝の不調につながっているケースが少なくありません。
なぜ冬は足裏が硬くなるのか
冬は気温の低下により、足元の血流が落ちやすくなります。
さらに厚手の靴下やブーツを履くことで、足裏の感覚が鈍くなりがちです。
すると無意識のうちに
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足指を使わなくなる
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地面を「感じない」歩き方になる
こうした状態が続き、足裏全体が硬くなっていきます。
足裏は、体を支えるだけでなく、バランスや衝撃を調整するセンサーのような役割を担っています。
ここが鈍ると、体は別の場所で補おうとします。
足裏が硬い人に起こりやすい腰・膝トラブル
足裏のクッションが使えなくなると、
本来足で受け止める衝撃を、膝や腰が代わりに処理するようになります。
その結果、
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歩き始めに膝が重い
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立ち上がるときに腰が気になる
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冬だけ腰痛が出やすい
といった症状が現れやすくなります。
「腰が悪いと思って来院したけれど、実際は足元の問題が大きかった」
こうしたケースは、冬場ほどよく見られます。
整体では“痛い場所”より“使われていない場所”を見る
整体では、腰や膝の痛みがあっても、
必ずしもその部分だけを施術するとは限りません。
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足裏がどう接地しているか
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足指が使えているか
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立ったときの重心の位置
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歩き出しのクセ
こうした体の使い方そのものを確認します。
痛みが出ている場所は「結果」であり、
原因は別のところに隠れていることが多いからです。
自分でできる簡単セルフケア
冬の足裏ケアで大切なのは、「強くほぐす」より「動かす」ことです。
おすすめは、
足指を床に広げる動きや、タオルを足指でたぐり寄せる運動。
1日30秒ほどで十分です。
やりすぎず、感覚を取り戻す意識で行ってみてください。
まとめ|冬の不調は足元から始まる
冬に出る腰痛や膝の違和感は、
実は足裏の硬さが関係していることも少なくありません。
足元が変わると、体の負担のかかり方も変わります。
「毎年冬になると不調が出る」という方は、
腰や膝だけでなく、ぜひ足裏にも目を向けてみてください。


