「最近、朝起きて一歩目が痛いんです」
そう話してくれたのは、約2年間、定期的に通ってくださっている患者さんでした。
それまで大きなトラブルもなく、むしろ身体の状態は安定していた方。だからこそ、その一言には少しだけ“違和感”がありました。
なぜ今、このタイミングで?
身体は静かに、でも確実に何かを積み重ねていたはずです。
足底筋膜炎=「足裏の問題」と思っていませんか?
足底筋膜炎というと、多くの方がこう考えます。
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足裏の使いすぎ
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体重増加
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硬い靴や合わない靴
もちろんそれらも要因の一つです。
ですが実際の臨床では、足裏は「結果」であることが非常に多いのです。
今回のケースもまさにそうでした。
見えてきた“反張膝”というヒント
身体を評価していく中で、気になったのは立ち姿勢でした。
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膝が後ろに反る(反張膝)
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足関節がやや底屈位(背屈しづらい)
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重心がやや前方寄り
一見すると「よくある姿勢」です。
しかしこの組み合わせは、実は足底にとってはなかなか過酷な条件です。
反張膝がつくる“衝撃吸収できない脚”
本来、歩行や立位では
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足関節がしなやかに動き
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膝が軽くクッションの役割を果たし
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後面の筋肉(ふくらはぎやハムストリング)が衝撃を吸収
こうした流れが働きます。ところが反張膝になるとどうなるか。
膝は“ロック”され、クッション機能を失います。さらに足関節が底屈気味だと、衝撃を受け止める準備もできていません。
その結果どうなるか。
行き場を失った負荷が、足裏に集まるのです。
後面の筋肉が「使えない」状態
ここで重要なのは、「硬いか柔らかいか」ではありません。
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ハムストリング:伸びているが働いていない
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ふくらはぎ:張っているが制御できていない
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足底:代わりに働きすぎている
つまり、
“使える後面”がいない状態
になっていました。
足底筋膜は、本来サポート役。
しかしこの状況では、主役として働かざるを得ません。
少しずつ、静かに、負担が蓄積していきます。
なぜ「2年後」に症状が出たのか
患者さんからすれば当然の疑問です。
「今まで大丈夫だったのに、なぜ?」
ここには2つの可能性があります。
ひとつは、単純な蓄積。
小さなストレスが積み重なり、ある日“限界値”を超えた。
もうひとつは、身体の変化による負荷の再分配です。
例えば、これまでの施術で
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股関節の動きが改善した
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姿勢が変わった
その結果、今まで逃げていた負荷が、足底に集まることがあります。
これは決して悪い変化ではありません。むしろ身体が次の段階に進んだサインでもあります。
「今の状態」に向き合うことの大切さ
長く通ってくださっている患者さんほど、
「今さら悪くなるはずがない」
そう感じることもあるかもしれません。
ですが身体は、常に変化しています。だからこそ大切なのは、
“過去”ではなく“今”の状態を丁寧に見ること
です。
今回も、これまでの経過にとらわれず、改めて全体を評価し直しました。
その結果、足底だけでなく
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膝の使い方
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足関節の可動性
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後面の筋バランス
といった要素にアプローチする方針に変わりました。
改善のカギは「分担を取り戻すこと」
このタイプの足底痛で大切なのは、どこかを“治す”ことではありません。
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足関節に衝撃吸収を戻す
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膝のロックを外す
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後面の筋肉を「使える状態」にする
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足底の負担を分散する
それぞれの役割を、元の場所に戻していくこと。すると不思議なことに、足底の痛みは自然と軽減していきます。
まとめ:足裏は「最後に頑張る場所」
足底の痛みは、身体からのメッセージです。
「もうこれ以上は支えきれません」
そう静かに訴えています。反張膝という、一見関係なさそうな要素が実は大きく関わっていることもあります。
もし同じように
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朝の一歩目が痛い
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立ち続けるとつらい
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足裏だけケアしても変わらない
そんな状態がある方は、一度“脚全体の使い方”を見直してみてください。
身体は、部分ではなく連動でできています。そしてその連動が整ったとき、痛みは役目を終え、静かに引いていきます。
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