「レントゲンでは異常なし」と言われたのに、ずっと痛い。
今回ご紹介するのは、そんな状態が10年以上続いていた足首の症例です。
歩くときに痛みが出る
正座ができない
運動も思い切りできない
日常の中でじわじわとストレスになっていたケースです。
来院時の状態
- 主訴:右足首の痛み(荷重時・底屈・背屈で痛む)
- 期間:10年以上
- 捻挫歴:3回以上
- 整形外科:異常なしと診断
さらに
- 左膝半月板の手術歴あり
- 右足に頼るクセあり
- 足の外側に体重が乗る傾向
という背景がありました。
足裏に現れていた“ヒント”
実際に足を確認すると
- 小指側(小趾球)が肥大
- 母趾が浮いている
これは何を意味するかというと 足の外側で体重を受け続けている状態です。
本来、足は
- 親指側
- 小指側
- かかと
でバランスよく支える構造ですが、この方は外側に偏った片寄り支持になっていました。
なぜ痛みが長年続いていたのか?
ここが一番重要です。結論から言うと
足首の中で「関節のスキマ」が潰れていた状態でした。
関節の中で起きていたこと
足首は
- 脛骨(すねの骨)
- 距骨(足首の中心の骨)
で構成されています。本来この間には、わずかな余白があり、スムーズに動きます。
しかしこのケースでは
- 捻挫の繰り返し
- 外側荷重
- かばい動作
の影響で
距骨が「前+外側+外旋方向」にズレたまま固定していました。
その結果どうなるか?
関節の中で 骨同士がぶつかりやすくなる状態になります。
これにより
- 背屈(しゃがむ動き)でも痛い
- 底屈(つま先を伸ばす動き)でも痛い
という「どっちに動かしても痛い」状態が起きていました。
今回の施術内容
施術では
- 脊柱の調整
- 骨盤・仙腸関節の調整
- 股関節の可動改善
- 足関節の調整
を行いました。
特に重要なのは距骨と脛骨の位置関係の修正です。
施術後の変化
- 痛みレベル:10 → 6 に軽減
- 可動時の痛みが減少
- 荷重時の不安感が軽減
さらに テーピングにより再発予防を実施
なぜ一回で治らないのか?
このようなケースは「構造」+「使い方」両方の問題です。
そのため
- 関節の位置を整えるだけでは不十分
- 日常の体重のかけ方が重要
になります。
今後の課題
この方の場合、最も重要なのは
重心の再教育です。
具体的には
- 外側荷重の修正
- 母趾の接地
- 左右バランスの改善
セルフケア(指導内容)
① 親指で地面を軽く押す意識
② 膝を前に出す軽い背屈運動
③ かかと中心の立ち方の練習
これだけでも 歩き方は大きく変わる可能性があります。
まとめ
今回のケースは 「痛みの原因は足首だけではない」
という典型例でした。
- 捻挫の履歴
- 膝の手術歴
- 体重のかけ方
これらが積み重なり 関節のスキマを潰し続けていたことが原因です。
最後に
「異常なし」と言われた痛みでも 身体の使い方まで見ると原因が見つかることがあります。
同じように
- 長年の足首の痛み
- 歩くと違和感がある
- 捻挫を繰り返している
という方は、一度ご相談ください。


