「寝るときに足を組むだけで、すねの外側がしびれる」——こんな話を聞くと、びっくりするかもしれません。しかし、これは決して珍しいことではなく、実は日常生活のちょっとしたクセが原因で起こることがあります。その背景には、腓骨神経という神経の走行と、足や膝、骨盤の微妙な歪みが関係しています。今回は整体院の視点から、なぜ足を組むだけでしびれが起きるのか、日常生活で注意すべきこと、そして自宅でできる予防法についてご紹介します。
なぜ寝るときに足を組むとすねがしびれるのか?
腓骨神経は膝の外側を通り、すねの外側から足首にかけて足の動きや感覚を支配しています。この神経は膝の外側、特に腓骨頭のすぐ下を浅い位置で通るため、圧迫されやすいのが特徴です。
寝るときに足を組む姿勢では、膝の外側やすねの外側に体重や圧力がかかります。その結果、神経が長時間押されることでしびれや感覚の鈍さが起こります。さらに、骨盤や股関節の微妙な歪み、ふくらはぎや太ももの筋肉の硬さが加わると、圧迫はさらに強くなりやすいのです。
腓骨神経麻痺はこんな日常動作でも起こる!
意外に思われるかもしれませんが、寝るとき以外の日常でも腓骨神経が圧迫されるシーンはあります。
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座って足を組むクセ:長時間デスクワークをする人に多い
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体育座りやあぐら:床や硬いマットで座ると膝の外側が圧迫されやすい
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片足立ちやしゃがみ込み動作:膝外側に負荷がかかる
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ハイカットの靴やきつめの靴下:足首や腓骨頭周辺を圧迫
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寝るとき膝を抱えるクセ:膝の外側やすね外側が押される
これらは一見何気ない動作ですが、神経が浅い位置を通るため、少しの圧迫でも症状が出やすいのです。
足の外側のしびれは、骨盤や膝の歪みと関係している
整体的に見ると、腓骨神経は単体で問題を起こすことは少なく、骨盤や膝、足首の微妙な歪みや筋バランスの崩れと連動して症状が出やすくなります。
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骨盤が前傾・後傾すると股関節の位置が変わり、すねや膝に負荷がかかる
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膝の外側が張りやすい人は、神経が圧迫されやすい
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ふくらはぎや太ももの筋肉が硬いと、神経が伸ばされて引っ張られる
つまり、日常生活の軽いクセでも、身体全体のバランス次第でしびれが起こるのです。
どんな人がなりやすい?チェックリスト
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足を組むクセがある
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硬い床やマットで寝ることが多い
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長時間デスクワークをする
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ハイカットの靴やブーツをよく履く
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ふくらはぎや太ももが硬い、または筋力が弱い
一つでも当てはまる人は、注意が必要です。
セルフケアで防ぐ!寝る前・寝ながらできる簡単ケア
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寝る姿勢の工夫:横向きでも膝の間にクッションを挟む
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膝・足首の軽いストレッチ:就寝前にふくらはぎや太もも外側をゆるめる
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足の組み方を変える:足を組まず、仰向けや膝を軽く曲げた姿勢で寝る
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軽い筋トレ:腓骨筋や下腿外側の筋肉を適度に動かす
これだけでも神経への圧迫を減らすことができます。
整体でできること:神経の圧迫を減らす調整法
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骨盤・膝・下腿のアライメント調整
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筋膜リリースやストレッチによる筋肉の柔軟性改善
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歩行や座り方の指導
整体で体全体のバランスを整えることで、寝る姿勢や日常動作での神経圧迫を予防することが可能です。
まとめ:ちょっとしたクセでも見過ごさないことが大事
寝るときの足の組み方や日常の小さなクセが、すねの外側のしびれにつながることがあります。腓骨神経は浅い位置を通るため、軽い圧迫でも症状が出やすいのです。セルフケアで防ぐこともできますが、慢性的なしびれや動かしにくさがある場合は早めのチェックが重要です。
当院では、骨盤・膝・下腿のバランスを整え、日常動作のクセを改善する施術を行っています。少しの違和感でも、まずはお気軽にご相談ください。
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